Wakaraを立ち上げたきっかけ
最初は自分用のアクセサリー作りから始まりました。
自分で作ったアクセサリーを付けていたら、周りの友人や知人から「自分にも作ってほしい」と依頼を受けるようになり、デザインなどのリクエストを聞きながら趣味で作っていました。自分が作ったアクセサリーを嬉しそうにつけてくれる友人の笑顔がとても嬉しくて、渡す相手を思い浮かべながら商品を作ることがいつからか楽しみとなりました。
人の笑顔を日本の歴史や技術を用いて繋げる。
錺の技術をいかして日用品アクセサリー等から伝えられたらと思い、錺金具の模様で使われる和唐草模様(成長、繋がり)から“和唐/wakara”としました。
今までやってきて
伝統工芸に思うこと
こんなことを言ったら自分が無いみたいですが、伝統工芸とか日本文化の歴史に携わっていると自分が何者でもないことを痛切に感じます。
同じものを同じようにつなげていくことが職人の仕事なので、そこに主張は必要ありません。
そういう仕事の仕方をしてきたので、いざ自分で何が作れるか?何を作りたいか?と考えたときに困ってしまったんです。
その中で見つけた気持ちは、“見てもらえる商品”、“人の気持ちを動かせる(上げられる、笑顔にできる)商品”を作りたいなというものでした。
プロダクトアウトではなく、究極のマーケットインなんですよね。お客様主体の。
自分が作れるものをどうやって受け入れてもらうか?を常に考えてひとりよがりにならないように商品を作っています。
一見職人らしくないかもしれないですけど、求められているものを作ることが職人だと思っているので、僕の中では繋がっているんです。
これからの思い
文化、歴史、技術、錺金具(彫金)という今まで学んできた日本の素晴らしい技術をこれからも極めていきたいと思います。
それを現代の皆さんが求める形で商品化してリリースできたらなと思っています。
そこに伴い、僕が作っているものの後ろにあるもの(歴史や伝統などの素晴らしい背景)に興味を持っていただけるようになるところまで頑張りたいと思います。
受け入れ、吸収して提案する。
不安な時代だからこそ、これからもトライ&エラーを恐れずに文化のupdateに挑戦し続けていきたいと思っています。